令和七年 清明日本刀鍛錬場 初火祭・安全祈願祭
皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も日本美術刀剣保存協会 大分支部を宜しくお願い致します。
令和7年1月12日に新名刀匠(刀匠名:平 清明)の鍛錬場「清明日本刀鍛錬場」において初火祭・安全祈願祭が行われました。
刀鍛冶にとっては新年の大切な儀式です。
午前9時半より、新名刀匠の火起しの槌の音で儀式が始まりました。
一年の安全と、良い刀が出来るように願いを込めて火床に火を入れます。
太古の昔から、人と火は密接な関係にあります。
人は火を扱う事によって文明を構築し、歴史を紡いできました。
人の歴史は、火との付き合いの歴史です。
「燃える」という「現象」を制御し、様々な物を加工したり作成してきました。
刀もそのうちの一つです。
刀鍛冶はふいごを使い、火の強弱を制御して玉鋼を加工し、水も使って作刀します。
火を使わなければ刀は作れません。
改めて火という存在に感謝しなければならないと感じました。
普段何気なく火と接していますが、火床から湧き上がる姿はとても力強く、神秘的でした。