2024年5月度 鑑賞会
日本美術刀剣保存協会大分支部は、中原先生を講師としてお招きし、刀剣鑑賞会を行いました。
鑑定刀3振・参考刀3振を中原先生の解説を交えて紹介いたします。
参考刀
安吉(やすよし)
刃長:9寸3分 平造り 尖ってうつむく帽子が特徴
南北朝時代 昭和36年重要刀剣
越後守藤原國儔(えちごのかみ ふじわらくにとも)
刃長:1尺4寸4分 本造り 大切先
和泉守国貞と河内守国助の師匠
石見大掾藤原國助(いわみだいじょう ふじわらくにすけ)
刃長:1尺4寸 長巻直し造り
初代 河内守国助の弟 とされている
鑑定刀
1号刀 短刀
表:備州長船康光
裏:應永廿ニニ年二月日(応永24年2月日)
刃長:1尺0寸1分 反り:ほぼ無し
応永備前 刃文のすぐ下に棒映り有り
2号刀 太刀
備州長船康光
刃長:2尺1寸5分 本造り
棒映り有り 1寸磨り上げている
3号刀 脇差
表:肥前國佐賀住 河内大掾藤原正廣 武蔵大掾藤原正永
裏:万治四辛丑二月吉辰 父子尽心身造(焉)
(かのとうし二月きっしん 父子心身ヲ尽クシテ造(エン))
刃長:1尺7寸 寛永新刀の姿
傍肥前 親子合作刀
今回も素晴らしい名刀を拝見させていただきました。
中原先生、並びに各名刀の所有者の皆様、ありがとうございました。