2023年11月21日鑑賞会
2023年11月21日、日本美術刀剣保存協会大分支部は、中原先生を講師としてお招きし、刀剣鑑賞会を行いました。鑑賞会に使用した1-5号刀を中原先生の解説ビデオ付きで紹介いたします。
ところで、
鑑賞会とは何をするの?と思われる方もいらっしゃると思いますので、刀剣鑑賞会の流れについて簡単に動画で説明させていただきます。
刀剣鑑賞会とは刀剣を鑑賞し、その刀を作った刀匠を当てます。
すごく簡単に言えば、すごく難しいクイズをします。
その後、茎を公開して中原先生より鑑賞刀の解説をしていただきます。
作風・時代背景など、とても勉強になります。
1号刀解説
- 銘文:兼道
- 形態:短刀(両刃造)
- 特徴:匂口が締まっている、表裏の刃文が鏡映しのように揃っている
- 備考:末関、両刃造の80~88%近くが備前物、10%が関物
2号刀解説
- 銘文:外藤作
- 形態:短刀
- 特徴:匂口が太い、「外」の字を崩して銘を切っている
- 備考:南北朝末期、外藤作は日本に三口しか確認されていない、作風を説明できない。
3号刀解説
- 銘文:康光
- 形態:脇差
- 特徴:棒映り有り、直刃
- 備考:応永備前 茎の健全さが驚異的
4号刀解説
- 銘文:河内守藤原国助
- 形態:脇差
- 特徴:鎺元に焼き出しの”ような”刃文、上に行くほど焼き幅が広くなる。
- 備考:新刀(江戸最初期) 焼き出しが定着する前の時代 茎の棟側が柄の型に合わせる為に削られている。
5号刀解説
- 銘文:表 備前介藤原宗次(固山宗次) 裏 嘉永七年八月日
- 形態:脇差
- 特徴:踏張りがある 映りは無い 先細り
- 備考:新々刀(江戸後期・幕末)盛光の写し物と推測される
参加された皆様お疲れさまでした。中原先生、大変ありがとうございました。
さいごに
刀剣に興味はあるけど、どうすればいいのか分からない、一歩が踏み出せないという方もいらっしゃると思います。
ですが、私たちは秘密結社ではありません。刀剣を趣味とする方々の集まりです。
お気軽に支部にお問い合わせください。